マクドナルド博士のUFO研究

羽田空軍基地UFO事例


Case 3. Haneda Air Force Base, Japan, August 5-6, 1952.
in "SCIENCE IN DEFAULT: 22 YEARS OF INADEQUATE UFO INVESTIGATIONS"
James E. McDonald, Institute of Atmospheric Physics, University of Arizona, Tucson
(Material presented at the Symposium on UFOs, 134th Meeting, AAAS, Boston, Dec, 27, 1969)


要約
 米空軍の2名の管制官は羽田空軍基地北東に異常に明るい青白い光を目撃,白井のGCIレーダー部隊に警報を発した.GCIレーダー部隊はその地域でレーダー反射を捉えた後,F-94にスクランブルを命じた.GCI地上レーダーは軌道飛行する未知の物体の方にF-94を誘導し,F-94は機上レーダーでそれを捕捉した.90秒間にわたる追跡ののち,目標は増速しF-94のレーダー範囲から姿を消した.この状況は白井のGCIレーダーでも追跡されていた.




要約
1.序
2.目視観測
   a.最初の目撃
   b.立川空軍基地での目撃
   c.発光体の方向,強さ,形
   d.発光体の見かけの動きに関する報告
3.目視観測についてのブルーブックの説明
4.目視観測に対するコンドン報告の説明
5.レーダーによる観測
   a.白井GCIレーダーによる初期の捕捉の試み
   b.F-94のスクランブル発進
   c.GCIによる最初の飛行物体の捕捉
   d.2周目とF-94による迎撃の試み
6.レーダー観測に対するコンドン報告の説明


本論文は1969年12月のAAAS(全米科学振興協会)UFOシンポジウムでのジェームス・E.マクドナルド博士の予稿,"SCIENCE IN DEFAULT: 22 YEARS OF INADEQUATE UFO INVESTIGATIONS"内の,羽田空軍基地事例の翻訳である.翻訳はCBAインターナショナル機関誌UFOニュース1974年春夏号掲載のものをベースに加筆修正した.掲載号はCBAインターナショナルUFOニュース1974年で見ることができる.原文はインターネットで検索すれば複数のサイトがヒットする.書籍では,Ufo's: A Scientific Debate (The Norton library, N739)by Carl Sagan, Thorton Page (Editor)に本論文が収録されている.

マクドナルド博士の経歴(1968年当時)

1920年5月7日生まれ ミネソタ州ダラス出身

学歴
1942 オハマ大学(ネブラスカ州オマハ)学士 化学
1945 マサチューセッツ工科大学(マサチューセッツ州ケンブリッジ)気象学
1951 アイオワ州立大学(アイオワ州エームズ)博士 物理学

職歴
1946-49 アイオワ州立大学物理学部講師
1950-53 アイオワ州立大学物理学部助教授
1953-54 シカゴ大学雲物理学プロジェクト調査物理学者
1954-56 アリゾナ大学物理学部准教授
1956-57 アリゾナ大学物理学部教授
1954-57 アリゾナ大学大気物理学研究所副所長
1958-現在 大気物理学研究所気象学部教授、先任物理学者

その他の活動
1942-45 米海軍で情報および気象学担当
1965-現在 米国科学アカデミー気象および気候変動に関する委員会所属
1966-現在 米環境科学業務局−海軍プロジェクト・ストームフリー諮問委員会所属
1966-現在 米気象学会出版委員
1967-現在 国立科学財団気象変動諮問委員会所属

所属学会
米国科学推進協会、米国気象学会、シグマXi、米地球物理組合、イギリス気象学会、アリゾナ科学アカデミー、米国大学教授協会


1971年に死去。自殺。(暗殺説あり)


 


SSPCのUFO書籍・資料
「レーダー捕捉UFO事例の研究」 「未確認飛行物体に関する報告」 「コンドン報告第1巻」
「ブルーブックケースファイル」 「米下院UFOシンポジウム」 「コンドン報告第3巻」
「全米UFO論争史」 「ヨーロッパのUFO」


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