ヨーロッパのUFO >第5章 UFO着陸・搭乗者目撃事例
>5. 2. 3 異様な生物の出現

(前略)

 物体は非常に高いが大きくはない一定の音を出していた.シェフラーは,キッチンの壁際を走り,裏庭のフェンスの前の小さな茂みに飛び込んだ.ライトは接近し続けていた.その後のシェフラーの推定では,距離50〜80m,高さ約18mだった.
 周り一帯があまりにも明るくなったので,シェフラーは,隠れていても安心できず, ブルクハルト家の正面玄関まで走った.そこでシェフラーは「非常に高い周波数から低い周波数までの」短いヒューッという音を聞き,かすかに空気の流れを感じた.まるで魔法で現れたかのように,2体の異様な生物が彼のすぐ後ろに立っていた.身長はそれぞれ1.3mと1.1mくらいしかなかった.その生物は,人間のような体つきをしていたが,腕が長くてほとんど膝くらいまであった.彼らの皮膚は人間よりもやや明るいように見えた.彼らの頭は丸くて髪がなく,口もはっきりと丸い形をしていた.鼻と耳は見えず,首もないようだった.彼らは胴体を前後に揺らしていた.「中国人のようにつり上がっていたが,細くはなく」「牛のように大きい」目が,まばたきせずにシェフラーを見つめていたので,彼は恐怖で身がすくんだ.大きい方の生物は,目撃者から約1m離れて立っていた.小さい方は,その左90°のところにいた(図5. 2. 3,p.8).
 シェフラーは次のように述べている.「私は彼らを凝視し,彼らは私を見つめていました.私は気が動転しました」.
 その生物は,危害を加えるようなそぶりをみせなかったが,シェフラーはパニック状態に陥った.彼は,ブルクハルト家のドアに体当たりし,助けてくれと叫んだ.しかし,ドアにはカギがかかっていた.せっぱ詰まった彼は,ドアの窓ガラスを割って,中からドアのカギを開け,床の上に倒れ込んだ.周りを見渡す余裕もなかった.家人がくるまでに,ライトも生物も消えていた.
 グルチュの隣人ブルクハルト夫妻は後に,3:30時頃,誰かがドアの呼び鈴を約15分間鳴らし続けていたと話している.それからドアのガラスを割る音と,悲鳴と助けを求める声が聞こえた.ブルクハルト夫人がベッドから出たが,様子を見にドアのところまでいくのを躊躇した.
 5〜8分静かな状態が続いた.隣人は屋根の窓から,グルチュ家の窓に向かって叫んだ.「グルチュさん! 誰かが押し入ってきた.警察を呼んで」.
 フリードリヒスハーフェンの警察の,クルーガー巡査部長が電話に出て,すぐに最寄りのパトカーに連絡した.
 ブルクハルト夫妻が意を決して階段をゆっくり下りていくと,玄関の床にうつぶせに倒れ,手から出血しているシェフラーを発見した.夫妻を見たシェフラーはスワビアの方言で「やつらがあそこを飛んでるんだ」と叫び,興奮した様子で空を指さした.
 ブルクハルト夫妻は何もおかしなものには気づかなかった.夫妻は,見ず知らずのシェフラーを,酔っぱらいか気違いで,手の血がついて顔中血だらけだったので,ケンカでもしたのだろうと思った.
 警察は数分で到着したが,すぐに,盗みに入ったのではないらしいことはわかった.4時近くに,警察は,フリードリヒスハーフェン病院にシェフラーを連れて行った.指2本がガラスの破片で切れており,手に包帯が巻かれた.警察官たちは,最初,シェフラーが酒の飲み過ぎで幻覚を見て苦しんでいるのだと思ったが,血中アルコール濃度の検査では,0.03%未満に過ぎなかったので,何かおかしいと思い始めた(UFO現象の重要な側面は一般に知られていないので,科学者たちが目撃者の話を真剣に聞いているのを見て,警察官たちは驚いていた).

(後略)

図5. 2. 3 2体の異様な生物に気づき,他人の家のドアを破って逃げ込もうとするロタール・シェフラー.


  目次(リンクをクリックするとその一部が読めます)


    謝辞
    推薦の言葉  発見科学総合研究所
    発見科学総合研究所について
    序文  ジョン・F.シェスラー
         ブルー・マカビー
         リチャード・ヘインズ


 第1章 過去のUFO事例
   1. 1 フランス,ドイツ,英国の歴史的事例(16〜18世紀)
   1. 2 フーファイターとミラクル兵器
   1. 3 ヨーロッパ上空のゴーストロケット
   1. 4 ヨーロッパで発生した有名なUFO事例

 第2章 様々なUFOの形状
   2. 1 フランクフルト近郊のメッセルで目撃されたドーム付円盤
   2. 2 ローゼンハイム市近郊ホッホリース上空の卵形物体
   2. 3 イェムグム上空の葉巻形物体
   2. 4 インゴルシュタット上空の星形物体
   2. 5 プラウエン事例

 第3章 三角形のUFO

 第4章 同一形状のUFO

 第5章 UFO着陸・搭乗者目撃事例
   5. 1 コンタクトなしの搭乗者目撃
   5. 2 ランゲンアルゲン・コンスタンス湖事例
    5. 2. 1 コンスタンス湖上空の輝く物体
    5. 2. 2 バルデック・カフェ上空の物体
    5. 2. 3 異様な生物の出現
    5. 2. 4 他の目撃者
    5. 2. 5 事件後の影響
    5. 2. 6 物理的な調査
    5. 2. 7 心理学的調査
    5. 2. 8 退行催眠セッション
    5. 2. 9 精神科医の評価
    5. 2. 10 メンインブラックの出現

 第6章 UFOが残した金属片
   着陸現場の特定
   金属製の物体
   角の摩滅の跡

 第7章 UFOの証拠となる写真
   7. 1 グライフスバルトの光体
   7. 2 ギゼッペ・ルシフォーラが撮影したUFO
   7. 3 有名なナゴラの写真

 第8章 レーダーが捕捉したUFO
   8. 1 現在の防空システムにおける識別不能物体の扱い
   8. 2 レーダー画像分析の失敗
   8. 3 中欧の航空管制で使用される合成ディスプレイ
   8. 4 識別不能レーダー航跡の特徴
   8. 5 無秩序な飛行経路
   8. 6 知性的な挙動を示す航跡
   8. 7 軍のレーダー監視主任が三角形UFOを目撃

 第9章 高感度磁場検出器

 第10章 UFOが周囲に及ぼす影響
   10. 1 データカタログと統計分析
   10. 2 デンマークで同じ車が2度遭遇した電磁障害
   10. 3 フランス,トランス・アン・プロバンスにおけるUFO着陸後の物理的影響


原書表紙
 第11章 UFOの起源
   11. 1 概論
   11. 2 地球外仮説
   11. 3 心理学的現象,超常現象説
   11. 4 精神投影説
   11. 5 構造の歪み理論(TST)
   11. 6 地光仮説
   11. 7 平行宇宙説
   11. 8 異次元仮説
   11. 9 プロジェクター理論
   11. 10 タイムトラベル説
   まとめ

    附録A オルセンの信頼度指数
    附録B MUFON-CESの目標と活動
       1)画像分析班 2)レーダー分析班
       3)現地調査班 4)心理学研究班
       5)理論研究班 6)データ処理班

    訳者あとがき
    参考文献
    索引
    略歴


 



SSPCのUFO書籍・資料
「レーダー捕捉UFO事例の研究」 「未確認飛行物体に関する報告」 「コンドン報告第1巻」
「ブルーブックケースファイル」 「米下院UFOシンポジウム」 「コンドン報告第3巻」
「全米UFO論争史」 「ヨーロッパのUFO」


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